2020年12月11日金曜日

下顎の求心性

正中にある前歯二本を上下で咬合させることを下顎の求心性と言います。下顎を正中に安定させることです。 下顎を正中に安定させることで、姿勢を安定させ、精神的にも安定させるのです。このことを歯科では、 アンテリアガイダンス(前歯誘導)と呼んでいます。下顎を前に動かし上下二本の前歯を合わせること、そして そこから、奥歯で咬み合わせるまで、下の顎が途中で他の歯に当たらないで、すっと前後の運動ができること。 このことを前歯誘導(アンテリアガイダンス)、下顎の求心性と言います。ですから、前歯の一番大切な働きは 下顎を正中に安定させること、すなわち姿勢を正す、身体のバランスをとると言うことなのです。歯並びを 見た目にきれいにしても、この下顎の求心性が機能しなければ、姿勢が崩れます。歯の咬み合わせと機能は 全身の機能と結ばれています。