と言う事で、若い女性が来院されました。レントゲン写真を撮って見ましたが、虫歯ではありません。虫歯ではないのに痛いと言われます。歯の状態をよく見て診ましたが、きれいな天然歯です。しかし、痛いのです?虫歯でもないのに歯が痛いってあるのでしょうか?これが、結構あるのです。理由は、歯の咬み合わせで痛くなることがあるのです。この人の場合は、右上の一番奥の歯、前から数えると7番目の歯に原因がありました。この歯は、大体一般的に中学生から高校生の時に生えて来て咬み合います。問題は、その位置が正常な位置から、外側にはみ出して生える事が多いということです。外側にはみ出ると、口を開けた時に、頬粘膜(頬っぺたの内側)がその7番目の歯の外側の部分に強くあたることになります。この当たりに違和感があるので、無意識の中に下の顎をそこに当たらない様に右にずらす様になるのです。そうすると、右噛みになります。そして、顎が右に右にずれて行きます。そのために、この人の場合は、上の前歯の2本の歯に、下の歯が強く当たり始めて痛くなった、と言う訳です。
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