11月の下旬、右下の奥歯と左上の奥歯が2~3日前から、痛み始めました。虫歯かどうか、診て下さいと言って若い女性が来られました。見てみると、歯は欠けていないし、虫歯にもなっていません。きれいな健康な歯です。しかし咬むと痛みがあるというのです。何故?よく判らないので、Oリングで調べると、右のTMJに反応があります。と言う事は、この人は右噛みだと言う事です。右で咬むと当然右の犬歯ガイドをよく使うと言う事です。と言う事は犬歯が摩耗して短くなって来る訳です。短くなると臼歯の部分に接触が出始めます。その接触は、右であれば右上の臼歯の頬側内斜面、右下の臼歯の頬側外斜面に出て来ます。反対側では主に小臼歯部の舌側遠心斜面に(上顎)出やすい。この当たりは、歯を倒す力ですから、歯根膜に圧力が加わり、痛みが出るのです。C点の当たりで痛いのです。本当は、右偏位を起こしている原因を無くすことですが、これは顎運動機能回復治療になりますから、自費治療になります。応急処置として、痛みの原因のC点の当たりを取るだけにしました。これで、痛みは無くなります。