2024年11月14日木曜日

上顎結節が下顎の前方、側方運動を干渉して、片側咬みの原因になっている事がある。

左下の失活歯のCKが破損して、再製するために全顎模型をとって、解ったことですが、左上の7番との咬み合わせに問題がありました。左下の7番はまだ歯冠がありますが、上の7番は歯冠部がほとんど無く、ほとんど埋伏歯の状態です。その為に歯槽骨が大きく発達して上顎結節が肥大しています。為に左下の7番の遠心歯肉部にほとんど接触するような感じになっています。ところが上顎結節が大きく発達している為に下顎の前方、側方運動時に下顎の下顎枝が上顎結節にぶつかって、干渉しています。その為に左噛みになり、左下の6,7番に負荷がかかり、歯が壊れた訳です。今の状態のままでは、そのうちにまた左の入れ直したCKが壊れてしまう事になるので、左上の7番の抜歯をおすすめしました。できるだけ、抜歯は避けるべきですが、この様な場合、この歯の為に、左噛みで他の健康な歯までが悪くなる場合は、丈夫な自分の歯を守る為に抜歯をすべきだと思います。

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