2023年11月17日金曜日

親知らず(智歯)が原因で引き起こされるさまざまな症状。

親知らず(智歯)は一番最後に生えて来る歯なので、顎運動に大きな影響を与えます。親知らずの生え方で、かた噛みの癖ができます。ある人は右噛み、又ある人は左噛みになって行きます。右で咬む癖の人は、右の奥歯をよく使いますから、右の奥から2番目の歯と左の一番奥の歯が壊れやすい。これから、上下の歯のバランスが壊れて行きます。例えば、左の下の親知らずがあるが、上の親知らず無い、もしくは抜歯して無くなった場合、左下の親知らずは上にだんだん伸びて来ます。そうなると、顎を前に出すときに、または右に動かす時に、親知らずが上の奥歯に当たる様になります。前歯で咬む時、右の奥歯で咬む時、咬みにくくなって来ます。そして、左噛みが定着します。逆に下の親知らずが無くて、上の親知らずが下に下がって来ると、今度は上の親知らずが下の歯茎に当たり始めます。この歯と粘膜の接触が始まると、その刺激を避けて、顎を右に動かして咀嚼運動をするようになります。つまり、この場合、反対側右側で咬むようになります。右でも、左でも咬めるという正常な顎運動が出来なくなります。その影響が、前歯や、小臼歯などに及び、それらの歯が傷んでいくことになります。自分の歯を虫歯や歯周病などから予防して行く為には、この問題を解決することが大事です。ただ、この親知らずを安易に抜歯することは、これまた、身体に大きな影響を与えますから、慎重にしなければなりません。そこが、難しいところです。

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